東京渋谷株式会社イー・バード - BtoB広告大賞金賞受賞のWeb制作会社
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2024年6月30日

Webサイトかホームページか その違いは?

Webサイト制作 ホームページ制作

「Webサイト」と「ホームページ」という言葉がありますが、どちらが正しいか?どちらがふさわしいか?と、一瞬、悩んだことはありませんか?

「どんな仕事をしているの?」と質問されて「Webサイト制作です」と答えたら「ああ、ホームページ制作ね」と言われて嫌な気分になった。「ホームページ制作をしているんですか?」と質問されて「Webサイト制作です」と答えたら「偉そうに」と言われて驚いた。そんなやりとりをしている人にお会いしたことがあります。これは、言葉の意味やイメージが異なることによる齟齬であって、相手を貶めようとした結果ではないことが多いように思います。

では、どちらが正しいか?どちらがふさわしいか?ということですが、結論を先にお伝えすると、どちらでもいい、と考えています。

但し、同じ(ような)ものでありながら、それぞれのワードが持つイメージや、「Webサイト」と「ホームページ」という2つの言葉が生まれた経緯を知っておくと、コミュニケーションがスムーズになるケースもありますので、賛否両論あるとは思いますが、私見たっぷりにお伝えしてみます。

Webサイトとは?


一般的に、複数のページから構成される一つの集合体のこと、とされています。

weblioには、「ウェブサイト(英: website)は、World Wide Web (WWW) (ワールドワイドウェブ)上にあり、一般に特定のドメイン名の下にある複数のウェブページの集まりのこと。サイトと呼ばれることもある。企業などの団体が自身を紹介するため自ら構築したサイトをその団体の公式サイトなどと呼ぶ」とあります。

おそらくこれが、本来の?定義なのでしょう。

しかしながら、1ページでもWebサイトと言いますよね…。とはいえ、weblioにあるように「Webサイトは、中規模から大規模にサービスを展開しているサイトや中規模以上の企業が運営しているサイトのことを指すことが多い」というイメージは確かにあります。

つまり、Webサイトとは、複数のページから構成される一つの集合体のことで、中規模以上のもの、ということになるでしょうか。

そのことから、専門性が高い、ということにも繋がっているようです。ですから序文にある『「どんな仕事をしているの?」と質問されて「Webサイト制作です」と答えたら「ああ、ホームページ制作ね」と言われて嫌な気分になった』ケースでは、心の中で「何だか専門性が低いかのような言い方だな…」という受け取り方が発生してしまったのかもしれません。

ホームページとは?


一般的に、3つの意味がある、とされています。

1つ目は「ブラウザの最初のページ」です。
インターネットを利用する際にブラウザ(※Google ChromeやMicrosoft Edge等、Webサイトを閲覧するためのソフト)を起動させますよね。その最初に開いたページのことをホームページと呼んでいました。おそらくこれが、本来の?定義なのでしょう。ちなみにこれは随分と昔のことですので、ブラウザはNetscape NavigatorやInternet Exploreだったでしょう。NCSA Mosaicであったかもしれません。

2つ目は「トップページ」です。
これは「ブラウザの最初のページ」が派生したものと考えられます。ブラウザの設定でトップページを例えばYahoo!JAPANにしておいて、天気やトレンドニュースなどをチェックする、といった人も多かったように思います。つまりは、ブラウザの最初のページ=◯◯のトップページ、といった人も多かったように思います。グローバルナビゲーション(ページ上部に表示されるメニューリスト)の一番左に「ホーム」と表示しトップページへ遷移する機能を実装することがメジャーな時代もありました。「ホームへ戻る」といったボタンもトップページへ戻る機能として実装されていました。

3つ目は「複数のページから構成される一つの集合体」です。
つまり、Webサイトと同じですね。Webサイトで言及した「中規模以上のもの」「専門性が高い」という点は除外されているように思います。仕事で携わっている人や深く興味を持っている人にとっては、新しい分野への興奮も加わったうえで、Webサイトの方が、世界中に張り巡らしたようであり書間の繋がりが蜘蛛の巣を連想できて分かりやすかったのではないでしょうか。しかし新聞やラジオやテレビで「当社のホームページをご覧ください」というフレーズが頻繁に使われることによって、Webサイトよりもホームページの方が広く認識されるようになっていきました。おそらく、普及するには、かんたんであることが重要だったのでしょうね。

このような経緯から、序文にある『「ホームページ制作をしているんですか?」と質問されて「Webサイト制作です」と答えたら「偉そうに」と言われて驚いた』ケースで「偉そうに」と思った人は「専門家ぶるなよ、知ってるよ、ホームページでいいじゃないか」と思ったのかもしれません。

また、weblioには「ウェブサイトのトップ(最上位)のページ。またはウェブページ自体の総称。本来は、ブラウザーを利用して閲覧する最初のウェブページのこと。HP」とあります。まさに上記の3つですね。

「webサイト」と「ホームページ」の月間検索数


Pascalというツールで、Googleの月間検索数をチェックしてみました。◯の中の数字が、そのキーワードの月間検索数です。また、矢印で繋がった関連キーワード(一緒によく検索されるワード)とその月間検索数が示されています。

果たして「Webサイト」と「ホームページ」では、どちらの月間検索数が多いのでしょうか?

webサイトの月間検索数


「Webサイト」は9,900件あります。「webサイト 作り方」が3,600件、「webサイト デザイン」が2,400件あります。

ホームページの月間検索数


「ホームページ」は49,500件あります。「ホームページ 作成」が33,100件、「ホームページ 作り方」が12,100件あります。

「Webサイト」と「ホームページ」では圧倒的に「ホームページ」に軍配が上がり、月間検索数が多いことが分かります。

「ホームページ」には3つの意味「ブラウザの最初のページ」「トップページ」「複数のページから構成される一つの集合体」があることは既に述べました。現在では、ほとんどのユーザーが「複数のページから構成される一つの集合体」、つまりは、Webサイトと同じ意味でキーワードを入力していると考えられます。よって「ホームページ」の方が一般的と言えるようです。

ですから、序文にて「どちらが正しいか?どちらがふさわしいか?ということについては、どちらでもいい」という結論をお伝えしましたが、ホームページという言葉を使った方が意思疎通がしやすい、ということになるでしょう。

筆者はWebサイトやホームページに詳しくない人との接点にも恵まれています。ガラケーを使っている方にもちらほらお会いします。そんな際には「ホームページ制作をしています」と言っています。話が早いんです。

一方で、制作を頼まれたり専門家としてのアドバイスを求められたりするケースでは「Webサイト制作をしています」と言っています。伝わらなければ「ホームページ制作のことです」と付け加えたりします。実力がありそうに捉えて貰えると思っています。

もちろん、筆者のように相手に合わせることを推奨しているのでもありません。

言葉とは奥が深いものです。発する人のものであり、受ける人のものであります。ですから、こだわりを持ってWebサイトを使うことも、こだわりを持ってホームページを使うことも、否定するものではありません。自由でいいじゃないですか。筆者も「Webサイト」と「ホームページ」では相手に合わせることで意思疎通をスムーズにすることを優先していますが、別のワードでは、発する人としてのこだわりを持っていることがあります。

SEO対策における戦略的キーワード選定


悩ましいことではあります。

「Webサイト」の方が当社のような制作会社にフィットしそうです。BtoB企業を主要なターゲットとしていることから尚更そのように考えます。専門性があり実力がありそうに捉えて貰える確率が上がりそうです(事実、専門性があり実力がありますw)。

一方で「ホームページ」の方が圧倒的に月間検索数が多いことが分かっていますので、多くのアクセスが期待できます。また、当社は広告代理店や大手制作会社を介さず、クライアント様と直接にやりとりするプロジェクトがほとんどで、つまりはクライアント様には専門性を求めておらず、難しいことも噛み砕いてかんたんにして共有して丁寧に対応するスタンスを心がけています。ですから「ホームページ」を使っているクライアント様とも相性が悪くなくて大歓迎なのです。他の制作会社より分かりやすいですよ、とアピールしたいのです。

そのうえで、どちらが有効かをデータドリブンで判断したいと考えても、Webサイトもしくはホームページ全体でABテストするのも現実味がありません。

ちなみにGoogleでは「Webサイト」と「ホームページ」をほぼ同じものとして捉えているようです。「webサイト」での検索結果には、タイトル(◯◯◯タグ内に記述するもので検索結果のタイトルとなるもの)に「ホームページ」を含んだものが混ざります。その逆もしかりです。

しかし、そうは言ってもズバリの方が上位表示される可能性は高いでしょうから、どちらかに絞りたいとも考えることでしょう。月間検索数の多いものを選ぶ場合もあれば、競合が少ない方を選ぶ場合もあるでしょう。あるいはWebサイトもしくはホームページの全体で両方を選ぶケースもあります。ページごとに分けて選ぶケースもあります。

また、webサイト制作、webサイト構築、ホームページ制作、ホームページ製作、ホームページ作成、hp作成、などを考えると、さらに悩ましいことではあります。製品とプロダクト、原材料と素材、金型とモールド、切削とマシニング、エッチングと腐食加工、コーティングと塗装、試作とプロトタイピング、メンテナンスと保守、運営と運用、なども近いでしょうか。

これらの悩ましいことで、はっきりくっきりした答えがないものほど差が生まれますので、ぜひ工夫してみてください。
調査分析にどこまでの精緻さを求めるかで成果が変わります。積み重ねることで、仮説を立てるスキルや検証するスキルを向上させていってください。

海外で「ホームページ」が意味するものは?


さて、これまでお伝えしたのは、日本語での内容でした。海外ではhome pageにWebサイトとしての意味は含まれていませんので、ご注意ください。

Weblioには「日本語で使うホームページ(home page)は英語では正しくはwebsite、webpageと表現します」とあります。
また、「ホームページは、本来はウェブブラウザを立ち上げた際に最初に表示されるウェブページを意味します。日本では、インターネット上で公開しているページ全般を指す語として定着しています。ホームページに該当する英語は、たいていの場合websiteです」とあります。

また、当社にはe-bird(Thailand)Co,Ltd.というタイ現地法人があります。スタッフにヒアリングすると、口を揃えて「トップページのことだ」と答えました。日本ではwebサイトのことでもあると伝えたら全員がびっくりしていました。ちなみに、タイ語でトップページは「หน้าแรก」、「Webサイト」は「เว็บไซต์」と表記します。

日本語では「ホームページ」には3つの意味「ブラウザの最初のページ」「トップページ」「複数のページから構成される一つの集合体」があることは既に述べましたが、英語では「ブラウザの最初のページ」「トップページ」、タイ語では「トップページ」であり、英語にもタイ語にも「複数のページから構成される一つの集合体」つまりはWebサイトと同じ意味はありませんでした。

まとめ


今回は、「私見たっぷりにお伝えしてみます」としたものの、有意義なものにできるかどうか…と思いつつライティングしました。

「Webサイトかホームページか」というタイトルなのに、「Web page」という文言の入った画像を選んだのが自分自身で楽しかった、という理由もあって、最後まで仕上げることができました。

それぞれのワードが持つイメージや、「Webサイト」と「ホームページ」という2つの言葉が生まれた経緯を知ったことで、齟齬がなくコミュニケーションがスムーズになるなど、お役に立てましたら幸いです。