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2024年2月3日

Webサイト運用に必須の無料マーケティングツール5選

デジタルマーケティング Webサイト運用

Webサイト運用に必須無料マーケティングツール5選として、Googleタグマネージャー(GTM)、グーグルアナリティクス4、Googleサーチコンソール、Looker Studio、Microsoft Clarityについて、紹介します。

Websサイトの新規構築やリニューアルで導入しておくべきで、まだの場合は、今すぐ導入することをオススメします。

活用するメリットは数多くあり、デメリットはなく、設定の難易度も高くありませんので、設定だけしておいて徐々に使い方を学んでいくのもいいと考えています。

Googleタグマネージャー(GTM)


Googleタグマネージャー(GTM)


Googleタグマネージャー(GTM)とは、Googleが提供するタグを管理するツールです。

タグとは、Webサイトに埋め込まれるコードのことです。アクセス分析のためのもの、インターネット広告の効果測定のためのものなど、様々な種類があります。

従来、タグをWebサイトに埋め込むには、HTMLの編集が必要でした。しかし、HTMLの編集には専門的な知識やスキルが必要であり、また、タグの追加や削除をするたびにHTMLを編集するのは手間でした。100ページあるWebサイトであれば、100ページのHTMLを編集するため、ミスが発生しやすく、一括置換するにしても細心の注意が必要でした。

GTMでは、HTMLの編集をせずに、GTMの管理画面からタグの追加や削除を行うことができます。これにより、タグの管理がかんたんになり、Webサイト運営の効率を向上させることができます。

GTMのメリット

GTMのメリットとして、代表的なものをお伝えします。

HTMLの編集が不要で、タグの管理がかんたん

Web制作会社やマーケティング会社へ依頼するスケジュールと費用を省くこともできるようになります。

Webサイトの表示速度が向上する

Webサイトに数多くのタグを挿入すると、そのタグは上から順番に一つずつ読み込まれます(同期処理)。一方、GTMのタグを挿入している場合は、そのタグが1つだけ読み込まれます(非同期処理)。そのため、GTMのタグを挿入している場合の方がWebサイトが早く表示される可能性が高いと考えられます。

テストやデプロイがかんたん

公開前にプレビューし、タグが正しく動作しているかチェックすることができます。よってミスを防止できる可能性が増します。また、新しいツールを気軽に試すことができます。

バージョン管理

万が一、公開したバージョンで不具合が発生した場合に、慌てることなく、前のバージョンに戻すことができます。各バージョン名を「○○のタグを追加」といった内容が分かるものとしたり、202401311512と日時が分かるものにしたりするといいでしょう。

グーグルアナリティクス4(GA4)



Googleアナリティクス4(GA4)は、Googleが提供するWebサイトやアプリケーションのトラフィックとユーザー行動を追跡し、分析するための最新のプラットフォームです。

旧来のユニバーサルアナリティクス(UA)からの大幅な進化を遂げ、ユーザー中心の分析が可能になりました。

GA4では、ウェブサイトとモバイルアプリ間でユーザーの行動を統合して追跡し、セッションベースではなく、イベントベースのデータ収集に重点を置いています。これにより、ユーザーのエンゲージメントをより詳細に分析し、AIを活用した予測分析機能により、将来のユーザー行動の予測や顧客セグメントの特定が可能となります。

また、プライバシーに配慮した設計がなされており、クッキーが利用できない環境でもデータを収集できるよう工夫されています。

GA4は、デジタルマーケティングの戦略をデータドリブンで進化させたい企業にとって、必須のツールとなるでしょう。

GA4の特徴

GA4の特徴として、代表的なものをお伝えします。

ユーザーとユーザー行動の把握

総ユーザー数、新規ユーザー数、リピートユーザー数、閲覧開始数、表示回数、セッションあたりのページビュー数、エンゲージメント(ユーザーが何かしらのインタラクションを行った、意味のあるセッションで、具体的には、10秒以上継続した、2ページ以上閲覧した、1件以上のコンバージョンがあった)、といった指標が自動で集計されます。

ユーザーのセグメント

ユーザーの年齢や性別といったデモグラフィックデータや、参照元(どこからWebサイトへ訪れたか)や、商品を購入した、などの情報に基づいて、ユーザーをセグメントできます。これによって、特定のグループに合わせたマーケティング戦略やコンテンツを考えることができるようになります。

コンバージョンの最適化

Webサイトでの重要なアクション(例えば、商品の購入、、ダウンロード、お問い合わせ)をコンバージョンとして設定することができます。コンバージョン数やコンバージョン率や、コンバージョンに至るまでの経路やアクションなどを把握することができます。

キャンペーンの効果測定

SNSや広告やメルマガなどにUTMパラメータを付与することで、それぞれのキャンペーンから訪れたユーザーを判別できるため、それぞれのキャンペーンの効果測定ができ、次の施策の立案の手助けにもなります。

トレンドとインサイトの発見

AIと機械学習によって、データからトレンドや貴重なインサイトが自動的に抽出されます。市場の変化に迅速に対応し、将来のマーケティング戦略を予測するための基盤を築きます。

Googleサーチコンソール(Google Search Console)


Googleサーチコンソール


Google サーチコンソールは、Googleが提供する、Webサイトの検索パフォーマンスを監視しGoogle検索結果における可視性を高めるための無料ツールです。

このツールを使うことで、WebサイトがGoogle検索でどのように表示されるか分かり、検索クエリ、ページの表示回数、クリック数、クリックスルーレート(CTR)、ウェブサイトの平均掲載順位などのデータを得ることができます。

また、Googleの検索エンジンにインデックスして貰うためのXMLサイトマップの送信や、検索結果に影響を与える可能性のある問題(例えば、クローリングエラーやセキュリティ問題)を特定して修正するためのサポートも提供します。

Google サーチコンソールは、WebサイトのSEO(検索エンジン最適化)戦略を改善し、より多くのユーザーを引き付けるために不可欠なツールです。ウェブマスター、マーケター、そしてコンテンツクリエイターはこのツールを使って、検索エンジンにおける自社サイトのパフォーマンスを最適化し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。

Googleサーチコンソールにできること

Googleサーチコンソールにできることについて、代表的なものをお伝えします。

検索クエリの分析

どのキーワードでユーザーがWebサイトにアクセスしているかを知ることができます。Webサイト全体、ページごと、国ごと、デバイスごとに捉えることができます。SEOライティングで戦略的にキーワードを選定してその結果としての掲載順位をチェックするものですが、思ってもいないキーワードでのアクセスが多いことや掲載順位が高いことを発見できることもあります。

WebサイトやWebページの検索パフォーマンス分析

合計クリック数、合計表示回数、平均クリックスルーレート (CTR)、平均掲載順位などを確認できます。期間を指定することもできます。グラフ化されますので、大まかな傾向を掴むことができます。Webサイト全体、ページごと、国ごと、デバイスごとに捉えることができます。

インデックス登録状況の監視

どのページがインデックス登録されているか、または登録から除外されているか、その数が分かります。また、ページが存在しない、ページがリダイレクトされている、適切なcanonicalタグがない、など、除外されている理由を確認できます。

ページエクスペリエンスのチェック

ページの表示速度に問題がないか、視覚的安定性に問題がないか、ユーザーのモバイルでの閲覧に問題がないか、SSL化されているか、などが分かります。

内部リンクと外部リンクの分析

内部リンクと外部リンクのそれぞれの数やリンク元のWebサイトの数が分かります。上位のリンク元のテキストについて把握することもできます。

セキュリティ問題の警告

ハッキングやマルウェアなどのセキュリティ問題が検出された場合に警告を受け取れます。

Looker Studio


Looker Studio


Looker Studio(旧称:Google Data Studio)は、Googleが提供するデータビジュアライゼーションツールです。

このツールを使用すると、Googleアナリティクス、Google広告、Googleサーチコンソール、BigQueryを含むGoogleのプラットフォームだけでなく、CSVファイルやMySQLなどの外部データソースから取得したデータを統合し、分析することができます。

ユーザーは、ドラッグ&ドロップのインターフェイスを使って、データを視覚的なレポートやダッシュボードに変換し、複雑なデータセットを分かりやすく表現することが可能です。

共有機能も充実しており、チームメンバーやクライアントとかんたんに情報を共有できます。カスタマイズ可能なテンプレートを使って、効率的にレポート作成を行うこともできて、データドリブンな意思決定をサポートします。

Looker Studioは、データの洞察を深め、ビジネスパフォーマンスの向上に貢献する強力なツールです。

Looker Studioの利便性

Looker Studioの利便性について、代表的なものをお伝えします。

直感的なドラッグ&ドロップインターフェース

ユーザーフレンドリーなデザインで、初心者でもかんたんに使い始めることができます。また、テンプレートも数多く公開されていますので、テンプレートを使用してレポートをすぐに作成できます。

様々なツールのデータを統合

GA4、Googoleサーチコンソール、Google広告、Google BigQueryなど、複数のツールのデータを統合することができます。それぞれのツールでチェックした内容をLooker Studioにまとめることができます。

豊富な視覚化方法

表、グラフ、チャート、地図など、多様な視覚化方法があります。表で、数値の大きいセルは濃いブルーに数値の小さいセルは薄いブルーにできますので、例えばエンゲージメント率の高いページはどれか、一目瞭然となります。

レポート作成と共有がかんたん

どに設定して、PDF化されたレポートをメールで配信することができます。上司や関連部署への報告にも便利です。

Microsoft Clarity


Microsoft Clarity


Microsoft Clarityは、Microsoftが提供するWebサイトのユーザー行動を分析するためのツールです。

このツールを使って、Webサイトでのユーザーのクリック、スクロール、マウスムーブメントなどの動作を視覚的に追跡し、ヒートマップやセッションリプレイにて、ユーザーエクスペリエンスの向上に役立つインサイトを得ることができます。

また、Webサイトの改善点を特定するためのユーザービヘイビアレポートを提供し、ページのパフォーマンス問題やユーザーの混乱を引き起こす可能性のある要素を明らかにします。

Clarityは、ユーザーインタラクションの把握を促進し、コンバージョン率を向上させるための改善策を導き出すのに特に有効です。ユーザーフレンドリーなインターフェイスと豊富な機能を備え、あらゆる規模のWebサイトに適しています。

Microsoft Clarityの機能

Looker Studioの機能について、代表的なものをお伝えします。

ヒートマップ

Webージページでののクリック、スクロール、マウスムーブメントを視覚的に表示し、ユーザーの関心領域を把握します。PC、タブレット、スマートフォン、とデバイスごとにチェックできます。ユーザーの予想外の操作を発見することも多く、UIの改善に繋がります。

セッションのレコーディング

セッションが録画されています。例えば、お問い合わせボタンをクリックできないことを知って、迷った後にプライバシーに同意にチェックしてからお問い合わせボタンをクリックした、ことが分かります。UIの改善の参考になります。また、そのセッションの日付/時刻、デバイス、クリック数、ページビュー数、エントリURL、終了URLも分かります。

インサイト

イライラしたクリック、デッドクリック(ページを効果なくクリックまたはタップしたユーザー)、過剰なスクロール、クイックバック(ユーザーがページへ移動した後、前のページにすばやく戻った)、といった率が分かります。

AIによる分析

思われますが、タブレットユーザーやモバイルユーザーにとっては読みにくかったかもしれません。スクロールの割合や、デッドクリックの発生から、ユーザーは記事に没入できなかったと推測できます」といったAIによる分析を得ることができます。

エラートラッキング

ユーザーセッション中に発生するJavaScriptエラーを検出し、改善点を特定します。

まとめ


本記事では、Websサイト運用に必須のマーケティングツール5選として、Googleタグマネージャー(GTM)、グーグルアナリティクス4、Googleサーチコンソール、Looker Studio、Microsoft Clarityについて、紹介しました。

まだ使ったことのない企業のWeb担当者の中には、え?こんなに一度に?と思った方もいらっしゃるかもしれません。無料で使えてデメリットもありませんので、まずは導入しておいて、必要と捉えたツールや興味を持ったツールから、徐々に深掘りしていくのもいいかと考えています。データドリブンなWebサイト運営をすることで、御社のWebマーケティングが成功することを心からお祈り致します。