グローバルに事業を展開する企業のWeb担当者の皆様へ、ボーダレスなビジネス展開を考える際、多言語サイト制作は欠かせないステップです。
多言語サイトの制作は、一見、複雑に思えるものの、適切な知識と実績を持つ制作会社であれば、簡潔かつ分かりやすくその内容を伝えることができます。今回は、その中でも特に理解を深めておきたい「ja」「jp」および「ja-jp」「ja-JP」の違いについて、解説します。これを通じて、制作会社の専門性を見極める一助として頂ければ幸いです。
言語コードとは?
言語コードは、特定の言語や国を指すコードのことです。「ja jp 言語コード」に関する知識は、Webサイトの表示や登録、検索の条件設定に必要となります。
「ja」と「jp」について
「ja」とは?
ISO規格に基づく言語コードで、日本語を指します。日本語 のとき、このコードが使用されます。
「jp」とは?
ISO規格に基づく国コード。日本を指すコードとして使用されます。
「ja-jp」と「ja-JP」の違い
「ja-jp」と「ja-JP」は、どちらも日本の日本語を示すロケールコードとして機能します。しかし、一部のシステムやプラットフォームでは大文字と小文字が区別される場合があります。それゆえに、正確な形式を使用することが必要です。間違った設定は、文字化けやページ表示の問題を引き起こす可能性があります。
また、「ja-jp」と「ja-JP」は、いずれも言語コードと国コードを組み合わせたロケールの表記ですが、使い分けに関しては特に厳密なルールがあるわけではありません。しかし、一般的には以下のような慣習があります。
ja-JPとは?
この表記は、言語コードを小文字で、国コードを大文字で表記するというBCP 47 (Best Current Practice 47) に基づいた形式です。インターネット上のプロトコルやソフトウェアのロケール設定で広く採用されています。例えば、HTMLの言語属性や、WindowsやmacOSなどのオペレーティングシステムで使用されています。
尚、BCP 47(Best Current Practice 47)は、インターネット上での言語識別のためのタグを定義するための規格です。この文書は、具体的にはRFC 5646やRFC 4646などのRFC(Request for Comments)シリーズの文書によって構成されており、言語コード(例:en、ja)、国コード(例:US、JP)、方言、スクリプトなどを表すためのタグの形式や使い方を規定しています。ウェブコンテンツやソフトウェアで言語設定を行う際に、国際標準として参照されることが一般的です。
RFC 4646とRFC 5646は、インターネットで使用される言語タグを定義するための文書です。RFC 4646(”Tags for Identifying Languages”)は、言語タグの構造と構成に関する規格を定めた文書で、異なる言語や方言、地域を識別するために使用されるコードのフォーマットを規定しています。
RFC 5646はRFC 4646を置き換えたもので、言語タグのフォーマットを更新し、より多くの言語やバリエーションをサポートするための拡張がなされています。
これらの文書は、ウェブやソフトウェア開発で国際化を実現する際に、言語や地域設定を正確に識別し、適切に処理するために重要な役割を果たしています。
ja-jpとは?
この表記は、すべて小文字で書かれていますが、特に技術的な文脈では大文字小文字を区別しない場合が多いため、ja-JPと同じ意味で使用されることがあります。ただし、RFC 4646やRFC 5646などの文書では、言語コードは小文字、国コードは大文字で記述することが推奨されています。
結局のところ、どちらの表記を使うかは文脈やシステムの要件に依存しますが、「ja-JP」がより公式で広く受け入れられている標準的な表記方法と言えます。プログラミングやHTMLの言語設定など、明確な規格が求められる状況では「ja-JP」を使用するのが一般的です。
多言語サイト制作のポイント
ユーザーエクスペリエンスの向上:
正確な言語コードの設定は、ユーザーのアクセス条件に応じた内容を表示するために必要です。特に、「ja jp en us」のように複数の言語や国の設定を導入する際、適切なサイトマップやページの構築が求められます。
SEO対策の強化:
言語コードの正確な使用は、検索エンジンがサイトを適切に認識するための鍵となります。適切な「ja」と「jp」、そして「ja-jp」「ja-JP」の理解は、検索ランキングへの影響を考える上で不可欠です。
まとめ
多言語サイト制作の際には、「ja」「jp」そして「ja-jp」と「ja-JP」の正確な理解と適切な設定が不可欠です。これにより、ユーザーにとってのアクセス性が向上し、Webサイトの成果を最大限に引き出すことが可能となります。
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