2024年4月、Google Workspaceの新アプリ Google Vidsが発表されました。これは、AIを活用して誰でも簡単に動画を作成できる画期的なツールです。本記事では、Google Vidsの機能、特徴、使い方について詳しく解説し、ビジネスシーンにおける活用事例も紹介します。
Google Vidsとは?
Google Vidsは、AI技術を用いて、ドキュメント、スライド、スプレッドシートなどのテキストコンテンツを自動的に動画に変換するツールです。
マルチモーダルが特徴の「Gemini」を基盤として、Google Driveなどに保存した動画・音声ファイルを、生成する映像の一部として利用できます。Google Vidsは、ドキュメントやスプレッドシート、スライドなどと同じく、グループウェアGoogle Workspaceのアプリのひとつとして組み込まれており、動画編集の専門知識がなくても、わずか数分で魅力的な動画を作成することができます。
Google Vidsの主な機能
- テキストから動画を自動生成
ドキュメント、スライド、スプレッドシートなどのテキストコンテンツを分析し、自動的に動画に編集します。
ドキュメント(Word、Google Docsなど)、スプレッドシート(Excel、Google Sheetsなど)、プレゼンテーション(PowerPoint、Google Slidesなど)、PDFファイルと多様なドキュメント形式に対応しています。 - 豊富なテンプレート
Google Vidsのテンプレートは、大きく分けて以下の4種類に分類されます。- ビジネス:社内研修、営業、マーケティング、顧客サポートなど
- 教育:授業、学習支援、オンライン学習など
- プレゼンテーション:ビジネス、教育、イベント企画発表、地域活動発表、趣味の発表など
- 個人利用:旅行、料理、DIYの工程解説、完成動画、ゲームプレイ動画、レビュー動画など
- 音声ナレーション
テキストを読み上げる音声ナレーションを自動生成できます。
音声ナレーションは、男性、女性、様々な言語から選択することができます。 - 音楽と効果音
動画に合った音楽と効果音を追加できます。豊富な音楽と効果音ライブラリを備えており、検索機能やカテゴリー分けによって、目的の音楽や効果音を見つけやすく設計されています。
もちろん、オリジナルの音楽や効果音を利用することも可能です。MP3、WAV、AIFFなどの形式のファイルをアップロードして使用することができます。 - 字幕の自動生成
自動生成または手動入力で字幕を追加することができます。字幕は、様々な言語に対応しています。 - 編集機能
動画の長さや構成を調整したり、字幕や音楽を編集したりすることができます。 - 共有機能
作成した動画は、YouTube、Google Drive、ソーシャルメディアなどへ簡単に共有することができます。
Google Vidsをビジネスシーンで活かす
Google Vidsは、グループウェアGoogle Workspaceのアプリのひとつとして組み込まれるため、Google Docs、Sheets、Slidesを組み合わせたり、Google Driveなどに保存した動画・音声ファイルを生成する動画の一部として利用したりして一連の動画として生成することができます。
これまで制作してきた、営業資料、製品説明資料、社内研修資料、マーケティング資料と多岐にわたるテキスト資料を動画に変換することで、ビジネスにおいても様々なシーンで活用できるようになるでしょう。
まとめ
Google Vidsは、2024年4月現在、一部のユーザーのみ利用可能ですが、2024年6月から新機能テストプログラム「Google Workspace Labs」でプレビュー開始予定で、日本語にも対応しています。
Google Vidsの特徴は、これまでGoogle Workspaceのさまざまなアプリを利用して制作してきた資料を活かして、AI技術によって動画作成できることです。ビジネスシーンにおいても、様々な活用が期待できるでしょう。
Google Vids 公式サイト: https://workspace.google.com/products/vids/