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2024年3月20日

多言語サイト制作|canonicalタグを設置する重要性

Webサイト制作 多言語サイト制作

近年、グローバル市場への進出や情報発信の多様化に伴い、多言語サイトの構築を検討されている企業のWeb担当者の皆様も多いと思います。
多言語サイトを運営する上で、検索エンジン最適化(SEO)対策は非常に重要です。特に、canonicalタグの適切な設定は、重複コンテンツによるSEO評価の低下を防ぎ、検索エンジンに正確なサイト構造を伝えるために不可欠となります。
この記事では、多言語ウェブサイトにおけるcanonicalタグの重要性と効果的な使い方について解説します。

canonicalタグとは?

canonicalタグとは、正規化タグとも呼ばれるHTMLファイルのhead要素内に記述するメタタグの一つです。
Webサイト内に類似または重複する内容のページが存在する場合に、検索エンジンに対して「このURLがオリジナル(正規)のページである」と指示するために用います。正規のURLを指定することで、SEOの観点から見たときのページの価値を最適化し、コンテンツの重複による検索結果への悪影響を防ぎ、検索エンジンが重複ページを適切に認識できるようになります。
重複ページは、重複させたままにしておくと検索エンジンからの評価が下がることもあるため、URLの正規化は必須と言えます。

canonicalタグを使うことによるSEO効果

canonicalタグを適切に使用することで、以下のSEO効果が期待できます。

重複コンテンツによるSEO評価の低下を防ぐ

同じ内容のページが複数存在する場合、検索エンジンはどのページを優先して表示すべきか判断できず、評価が分散してしまう可能性があります。canonicalタグを設定することで、検索エンジンに正規のページを明確に示し、評価の分散を防ぐことができます。

検索エンジンからのインデックス効率を向上させる

canonicalタグを設定することで、検索エンジンはどのページをクロールすべきか判断しやすくなり、重複ページのクロールを避けることができ、インデックス効率が向上します。

ユーザーにとって最適なページを検索結果に表示させる

canonicalタグを設定することで、リンクジュース(ページの価値や信頼性を高める要因)を正規のページに集約させることができ、ユーザーにとって最も関連性の高いページを検索結果に表示させることができます。

多言語サイトにおいてCanonicalタグを使う重要性

多言語サイトでは、同一のコンテンツが異なる言語で提供されることが一般的です。これらのページは内容が類似しているため、正規のページを指定しておかないと、検索エンジンがどの言語のページを表示すべきか混乱する可能性があります。
さらに、言語ごとのページランクを最適化するためにも、canonicalタグの適切な使用が重要です。

異なる言語で記述された同一内容のページを正規化する

異なる言語で記述された同一内容のページに対して、canonicalタグを設定することで、検索エンジンにそれぞれのページが同一の内容であることを伝えることができます。これにより、重複コンテンツによるSEO評価の低下を防ぐことができます。

地域ごとに最適なページを表示できる

言語だけでなく、地域によっても検索結果に表示されるべきページが異なる場合があります。canonicalタグを用いて地域ごとに正規ページを指定することで、ユーザーにとって最適なページを表示させることができます。

canonicalタグの設置場所と記述方法

canonicalタグは、HTMLのhead要素内に記述します。記述方法は以下のとおりです。

<link rel="canonical" href="http://www.example.com/page.html">

この例では、「http://www.example.com/page.html」を正規のURLとして指定しています。
多言語サイトの場合、各言語バージョンのページに対して、その言語バージョンの正規ページURLを指定します。

canonicalタグを設置する際に気をつけるべきこと

canonicalタグは、重複コンテンツによるSEO評価の低下を防ぎ、検索エンジンに正しいサイト構造を伝えるために重要な役割を果たします。
しかし、設定方法を誤ると、逆効果になる可能性もあります。canonicalタグを設置する際に気をつけるべきポイントは以下の通りです。

すべてのページに1つずつ設定する

canonicalタグは、1つのページに1つだけ設定する必要があります。複数のcanonicalタグを設定してしまうと、検索エンジンが混乱し、正しいページを認識できなくなる可能性があります。

絶対パスで記述する

canonicalタグのhref属性には、絶対パスで記述する必要があります。相対パスで記述してしまうと、検索エンジンが正しいURLを認識できなくなる可能性があります。

正規ページのURLを設定する

canonicalタグのhref属性には、正規ページのURLを設定する必要があります。正規ページとは、検索エンジンにインデックスさせたいページのことです。

他のメタタグと重複しないようにする

canonicalタグは、他のメタタグと重複しないようにする必要があります。例えば、noindexタグと同時に設定してしまうと、検索エンジンがページをインデックスしなくなる可能性があります。

設置状況を確認する

canonicalタグを設置したら、設置状況を確認する必要があります。Google Search Consoleなどのツールを使って、canonicalタグが正しく設定されているかどうかを確認しましょう。

hreflangタグとの併用

hreflangタグとcanonicalタグは、異なる目的で使用されます。hreflangタグは、言語や地域ごとに適切なページを検索エンジンに伝えるために使用されます。一方、canonicalタグは、重複コンテンツの問題を解決するために使用されます。
これらのタグを併用することで、多言語サイトにおけるSEO対策をより効果的に行うことができます。

セルフ参照の確認

canonicalタグのhref属性に、設定しているページ自身のURLを設定することは避けてください。これは、検索エンジンに誤った信号を送ってしまう可能性があるためです。

まとめ

多言語ウェブサイトにおけるcanonicalタグは、SEO対策において非常に重要です。canonicalタグを適切に設定することで、重複コンテンツによるSEO評価の低下を防ぎ、検索エンジンに正確なサイト構造を伝えることができます。
多言語サイトを運営している方は、ぜひcanonicalタグを正しく理解し、効果的に活用しましょう。

また、多言語サイト構築をご検討の際は、ぜひ弊社の活用をご検討ください。
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