個々のユーザーがどのようなページ遷移を経てCVに至ったのかを確認するには、いくつかの方法がありますが、今回は、GA4のデータ探索の「ユーザーエクスプローラー」と「経路データ探索」から調査する方法を紹介します。この機能では、特定のユーザーの行動履歴を追跡することができ、詳細なページ遷移を確認することができます。どのページが特定のユーザーにとって重要であったのか、またどのページがCVに大きく寄与しているのかを深く理解することができます。
※こちらはCV(キーイベント)の設定してあることが前提となります
CVユーザー(キーイベントに到達したユーザー)の遷移したページを「経路データ探索」から調べる方法
まずは、GA4にログインします。
データ探索の画面が表示されました。
左上の【1】「探索」をクリックします。
【2】「経路データ探索」をクリックします。
【3】「最初からやり直す」をクリックします。
そうすると始点と終点の画面が表示されます。
【4】イベント名をクリックします。
始点からCV(キーポイント)を確認する方法もあるのですが、今回はわかりやすさを重視して終点を設定してCV(キーポイント)を確認します。
上記のようにそれぞれのイベントが表示されます。
GA4でデフォルトで計測されているイベントに加えて、CV(キーイベント)が設定してあれば、そのCV(キーイベント)も表示されます。
【5】任意のCV(キーイベント)を選択してクリックします。
そうすると終点に、CV(キーイベント)数が表示されます。
【6】ステップ下のプルダウンをクリックし、「ページタイトルとスクリーン名」もしくは「ページタイトルとスクリーンクラス」を選択してください。
【7】それぞれの気になる経路の遷移をクリックすることで、前のステップを確認することができます。※最大10ステップまで戻ることができます。
これが私が思う一番簡単なCV(キーポイント)を終点として、前のステップを確認する方法です。こちらPDF化は可能ですが、データ化することは不可能のようです(2024年6月現在)。小中規模のサイト、ざっと遷移を確認したい場合、大規模サイトでも狭い範囲のキーポイントを設定してあれば、CVするまでのユーザーの動きが可視化されるため有益な確認方法になるのではないでしょうか。
CVユーザー(キーイベントに到達したユーザー)の動きを「ユーザーエクスプローラー」から調べる方法
まずは、GA4にログインします。
左上の【1】「探索」をクリックします。
データ探索の画面が表示されました。
【2】「空白 新しいデータ探索を作成します」をクリックします。
【3】「+」ボタンをクリックしてください。
【4】クリック後に表示される「ユーザーエクスプローラー」をクリックしてください。
そうするとユーザーIDをもつユーザーの一覧が表の形で表示されます。
ただし、この段階ではCVユーザー(キーイベントに到達したユーザー)には絞り込まれておらず、ただ一覧表示されている段階です。CVのセグメントを行う必要があります。
【5】セグメントの横の「+」ボタンをクリックしてください。
【6】「ユーザーセグメント」をクリックしてください。
セグメントは様々な方法で設定することもできるのですが、今回は分かりやすいため、ユーザーセグメントから設定します。
【7】「アイテムを検索」のテキストエリアから「イベント」をクリックして、任意のキーイベント(ここでは、contact_complete_jp)を選択してください。
GA4でデフォルトで計測されているイベントに加えて、CV(キーイベント)が設定してあれば、そのキーイベントも表示されます。
【8】任意のキーイベントを選択し終わったら、右上の「保存」をクリックしてください。
※タイトルもそれぞれ分かりやすいものに変更するのがオススメです
【9】そうすると、左側のセグメントエリアに任意のキーイベント(ここでは、contact_complete_jp)ができます。この任意のキーイベントをダブルクリックすると、右側の表がCV(キーイベント)したユーザーだけに絞られます。
【10】データを確認して気になるユーザーIDをクリックしましょう。
この画面で、どういった流れでCV(キーイベント)に至ったかの詳細な情報が確認できます。
初回訪問の日付、地域情報や上位のイベント、ユーザーのイベント数、合計収益、合計トランザクション数イベントを時系列など、様々な情報が確認できます。
高額商品を扱ったサイトやアプリなど、ユーザーのLTVが高いサイトでは様々な情報や傾向が見出せるかもしれません。ぜひ一度試していただければと思います。
まとめ
今回紹介した方法は、GA4の「ユーザーエクスプローラー」と「経路データ探索」を使用して、ユーザーがどのようなページ遷移を経てCV(コンバージョン)に至ったかを調査する手順を紹介しました。簡単に使えそうな機能を取り上げましたが、ユーザーの行動履歴を深く理解し、より効果的なマーケティング戦略の立案に役立てることができるかと思います。