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2024年6月25日

GA4探索レポート|入門者のための基本用語集

デジタルマーケティング GA4

GA4探索を利用する際、独特な用語が多く、初めての人には理解が難しいことがあります。この用語集では、GA4の探索を使い始めた初心者の方への理解が深まるよう基本用語を解説します。

GA4の超基本用語

表示回数:ページビュー数
イベント:ユーザーがWebサイト上でおこした行動
パラメータ:イベントが、どんなものであるかをくわしく説明するデータ
ユーザー:Webサイトを訪れた人
最初のユーザー(新規ユーザー):はじめてWebサイトに訪れたユーザー
アクティブユーザー:ページが、ウィンドウの前面に1秒以上表示されていたユーザー
エンゲージメントのあったセッション:ユーザーがエンゲージメント(「10秒以上の滞在」「2ページ以上」「コンバージョン」のいずれか)の条件を満たしたセッション
直帰率:直帰率=100%-エンゲージメント率
コンバージョン:売上などにつながったイベント、キーイベントに設定したイベント

GA4で独自の探索レポートを作るための前提用語

はじめて探索レポートを開くと、専門用語が表記されているため、混乱を感じる方も多いと思います。特に、「セグメント」と「ディメンション」という用語の違いについて、はっきりと理解していない方も多いかもしれません。これらの用語は、データを分析する際に非常に重要なのですが、その意味や使い方を理解しておくだけでGA4の探索の理解が深まります。

「セグメント」
セグメントはデータセットから特定のユーザーグループや行動パターンを抽出するフィルター機能を指します。これを利用することで、レポートを特定の属性や行動基準で絞り込み、より詳細な分析を行うことが可能です。例えば、ある特定の地域の訪問者や特定のデバイスを使用しているユーザー、特定のページにアクセスした訪問者など、定められた条件にマッチするユーザーのデータをセグメントとして分析できます。

「ディメンション」
ディメンションはデータをカテゴリ化するための属性であり、データの分類や可視化を容易にします。ディメンションには通常、カテゴリやサブカテゴリなどのテキストベースのデータが含まれます。例としては、都市名、使用デバイスの種類、ページのタイトル、キャンペーン名などがディメンションの典型的な例です。

「指標」
指標はディメンションに対応する数値データを示し、データのパフォーマンスや成果を量的に測定するのに用いられます。通常、指標は数値やパーセンテージとして表され、ページビューの総数、新規ユーザー数、平均セッション時間、コンバージョン率などがそれに該当します。

まずは、
「セグメント」で絞り込んだユーザーの「指標」を、「ディメンション」別に分析する、と言い換えると良いかもしれません。「セグメント」、「ディメンション」、「指標」、があることで、多角的な分析が行えるようになっています。

意外とわかってない、GA4探索レポートで理解しておくべき用語

ホスト名:
ウェブサイトでユーザーがアクセスした URL のサブドメイン名とドメイン名。
※たとえば、「www.example.com/contact.html」の場合、ホスト名は「www.example.com」
ページタイトルとスクリーン クラス:
Webの場合はページタイトル、アプリの場合は設定したスクリーンクラス
ページタイトルとスクリーン名:
Webの場合はページタイトル、アプリの場合はスクリーン名
ページロケーション:
httpからはじまるURLを取得。どの種類のパラメータもついてしまう(ドメインをまたいで計測する時に使用)
ページパス+クエリ文字列:
Webの場合はページパス(ドメイン以下)+パラメータが付与(パラメータを分類して計測する際に使用)

ページパスとスクリーン クラス:
Webの場合はページパス(ドメイン以下)、アプリの場合は設定したスクリーンクラス

ドメイン、ページパス、クエリ文字列の違いを実際のURLから確認
www.e-bird.biz/blog/ga4-basic-terms?theme=1
「www.e-bird.biz」→ドメイン
「/blog/ga4-basic-terms」→ページパス
「?theme=1」→クエリ文字列

分かっていなくても、さらっと確認するだけOK!GA4探索レポートで使えるイベント用語

アプリ用のイベントも多数存在しますが、ここでは焦点を当てず、WEBに特化したイベントの解説を行います。以下に挙げるWEBイベントに精通しておくことで、データ探索の精度を高め、より詳細な分析が行えるようになるでしょう。

イベント 自動的にトリガーされるタイミング パラメータ
click
(ウェブ)
ユーザーが現在のドメインから移動するリンクをクリックするたび デフォルトでは、現在のドメインから移動するすべてのリンクに対して離脱クリック イベントが発生します。クロスドメイン測定が設定されたドメインへのリンクで、離脱クリック イベントがトリガーされることはありません。 パラメータによって次のディメンションが入力されます。 リンクのクラス(link_classes から) リンクドメイン(link_domain から) リンク ID(link_id から) リンク URL(link_url から) アウトバウンド(outbound から) 拡張計測機能によりデフォルトで収集されます。 link_classes、link_domain、link_id、link_url、outbound(ブール値)
file_download
(ウェブ)
ユーザーが次のタイプのファイル(通常の拡張子を持つファイル)に移動するリンクをクリックすると記録されます。 ドキュメント テキスト 実行可能ファイル プレゼンテーション 圧縮ファイル 動画 音声 このイベントは、拡張計測機能によりデフォルトで収集されます。イベントをトリガーするファイル拡張子の詳細 file_extension、file_name、link_classes、link_id、link_text、link_url
first_visit
(アプリ、ウェブ)
アナリティクスが有効になっているウェブサイトまたは Android Instant App をユーザーが初めて訪問 / 起動したとき  
form_start
(ウェブ)
ユーザーがセッションでフォームに初めてアクセスしたとき 注: これらのパラメータをレポートで使用できるのは、レポート用のカスタム ディメンションを作成する場合のみです。 拡張計測機能によりデフォルトで収集されます。 form_id、form_name、form_destination
form_submit
(ウェブ)
ユーザーがフォームを送信したとき 注: これらのパラメータをレポートで使用できるのは、レポート用のカスタム ディメンションを作成する場合のみです。 拡張計測機能によりデフォルトで収集されます。 form_id、form_name、form_destination、form_submit_text
page_view
(ウェブ)
ページが読み込まれるたび、またはアクティブなサイトによって閲覧履歴のステータスが変更されるたび 拡張計測機能によりデフォルトで収集されます。 page_location(ページの URL)、page_referrer(前のページの URL)、engagement_time_msec
scroll
(ウェブ)
ユーザーが各ページの最下部まで初めてスクロールしたとき(垂直方向に 90% の深さまで表示されたときなど) 拡張計測機能によりデフォルトで収集されます。 engagement_time_msec
session_start
(アプリ、ウェブ)
ユーザーがアプリまたはウェブサイトを利用したとき セッション ID とセッション番号はセッションごとに自動生成され、セッション内の各イベントに関連付けられます。詳細  
user_engagement
(アプリ、ウェブ)
アプリがフォアグラウンド表示されている状態、またはウェブページにフォーカスがある状態が 1 秒以上続いたとき。詳細 engagement_time_msec
video_complete
(ウェブ)
動画が終了したとき JavaScript API サポートが有効になっている埋め込み YouTube 動画の場合。 拡張計測機能によりデフォルトで収集されます。 video_current_time、video_duration、video_percent、video_provider、video_title、video_url、visible(ブール値)
video_progress
(ウェブ)
動画が再生時間の 10%、25%、50%、75% 以降まで進んだとき JavaScript API サポートが有効になっている埋め込み YouTube 動画の場合。 拡張計測機能によりデフォルトで収集されます。 video_current_time、video_duration、video_percent、video_provider、video_title、video_url、visible(ブール値)
video_start
(ウェブ)
動画の再生が開始されたとき JavaScript API サポートが有効になっている埋め込み YouTube 動画の場合。 拡張計測機能によりデフォルトで収集されます。 video_current_time、video_duration、video_percent、video_provider、video_title、video_url、visible(ブール値)
view_search_results (ウェブ) ユーザーがサイト内検索を行うたびに記録され、URL クエリ パラメータが含まれているかどうかで示される 拡張計測機能によりデフォルトで収集されます。 「search_term」と、必要に応じ「q_<additional key=””>」(<additional key=””> が、詳細設定で収集するよう指定している追加のクエリ パラメータに一致する場合) 注: 値が 1(例: 文字列がセッション固有)の場合、unique_search_term パラメータのみがこのイベントで送信
参照元:googleサポート

まとめ

用語を通じて、GA4の理解が深まると思います。特に「セグメント」、「ディメンション」、「指標」という重要な概念は、データの分析において中核をなす要素であり、これらを理解して使いこなすことが、データ探索を使いこなす鍵となります。皆さんも実際にこれらの用語を理解するにとどまらず、自分自身で色々と試してみることをお勧めします。実践を通じて、理論の理解がより一層深まり、GA4の探索機能の真価を引き出すことができるでしょう。