東京渋谷株式会社イー・バード - BtoB広告大賞金賞受賞のWeb制作会社
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2024年6月30日

ホームページのない会社のポテンシャルと未来

Webサイト制作 ホームページ制作

1991年にティム・バーナーズ=リーによってCERN内のサーバー上で最初のホームページが公開されてから30年以上が経過した現在、ホームページは企業の成功において欠かせない要素となっています。ホームページのない企業は大きな機会損失をしています。ホームーページがあって当たり前の世の中ですので、ないとむしろ悪目立ちします。ブラックなのではないか?など、いらぬネガティブな憶測を招く恐れさえあります。

しかしながら、ホームページを持たない企業はあります。その理由について、考えてみました。

「業績が向上しているから必要ない」。ホームページは企業の成功において欠かせない要素となっている時代にホームページを持たないままに、競合にシェアを奪われることもなく、既存の顧客に見放されることもなく、業績が向上しているというのは、とても凄いことです!ただ…ホームページを上手に活用すれば、もっと業績が向上するかもしれません。

「何をどうしていいか分からない」。これは、分かる必要がないのではないでしょうか?例えば、リモコンでエアコンの操作をしますよね?これは赤外線でやりとりしています。赤外線の点滅のパターンによって、ON/OFFや温度の上げ下げを伝えています。これを知らなくても、操作ができればいいのです。テレビは電波でやりとりしています。これを、ほとんどの人が知っていますが、どうして電波で映像が届くのか、FAXは?知る必要がないんです。

ホームページを特殊なものと捉えずに、リアルでのビジネスと同じように「新規の顧客が欲しい」「採用したい」という目的を決めること、そして、いいホームページ制作会社を選ぶこと、この2つができれば進められます。

「忙しくてできない」。これも、難しいことをかんたんにしてくれて伴走してくれるホームーページ制作会社を探してみるといいと思います。

「予算が捻出できない」。悩ましいですよね…でも、ホームページを持つことで削減できるコストが多々あります。紙媒体の広告で宣伝していたり、営業マンがいる企業であれば、効果は大きいでしょう。また、ホームページは利益を生む営業ツールにもできます。必要最低限のミニマムでスタートさせて、状況に応じて充実させていくこともできますから、リスクの少ない投資になります。

まずは、ホームページを持たない理由について、本当に解決策はないのか、改めて精査してみることをお勧めします。

最もお伝えしたいことは、ホームページがない会社には、とても大きなポテンシャルが秘められている、ということです。そしてホームページがないということは、まさにゼロからの新しいスタートを切るチャンスでもあります。

本記事では、ホームページのない会社のご担当者に向けて、ホームページを持つことのメリットと成功事例と、大まかに知っておけばいいホームページ制作のフローについてお伝えします。

ホームページを持つメリット


さて、、ホームページがあることで何が変わるかを、より具体的にイメージして頂くために、いくつかのメリットをご紹介します。こちら以外のも多々あるのですが、5つに絞りました。

信用力が向上する

ホームページがあることで、安心して貰うことができます。
正々堂々とビジネスしている企業と捉えて貰うことができます。そして、ホームページはまさに会社の顔であり、第一印象を左右する重要な役割を果たします。プロフェッショナルで使いやすいデザイン、正しくて分かりやすい情報の提供は、ホームページにアクセスしたユーザーに向けての信用力を向上させます。例えば、製品やサービスについてのコンテンツが充実していることで、初めての顧客でも安心して取引を始めることができるでしょう。また、お客様の声や実績を伝えることで、より一層の安心を与えることができます。

顧客獲得のチャンスが広がる

ホームページがあることで、事業やサービスを、新しい顧客の候補となる数多くの人にアピールすることができます。
特にSEO対策(Googleなどの検索エンジンで検索結果の上位に表示させるための対策)をしたホームページは、検索エンジンから集客できます。たとえば、競合他社よりも上位に表示されることで、数多くの人に興味を持って貰えることでしょう。また、SNSやブログを活用して情報発信することで、ターゲットとする顧客に直接アプローチができます。こうしたホームページへのアクセス増加は、ビジネスの成長と売上の拡大に直結することが期待できます。

コスト削減になる

ホームページがあることで、様々な費用を抑えることができます。ホームページ制作や運用に費用が発生しますが、それを上回って抑えることができると考えています。
例えば、パンフレット制作やチラシ制作、そしてそれらの配布が必要なくなるかもしれません。また、よくあるご質問ページによって、顧客サポートのコストも削減できます。DXとも言えるでしょうか。これにより、限られたリソースを、重要なことだけに集中させることができるようになります。

顧客とのコミュニケーションがスムーズになる

ホームページがあることで、顧客の満足度が上がり、より一層の信頼関係を築くことができます。
例えば、お問い合わせフォームや連絡先を掲載することで、まさに今困っている顧客からの質問にすぐに対応できます。また、定期的なブログやニュースレターで最新トレンドやキャンペーンを知らせることで、関係を深めることができます。顧客からのフィードバックは、サービスを向上させるための大切な情報源になります。ホームページは顧客との双方向のコミュニケーションをスムーズにするために有効なツールです。

求人応募数が増える/ミスマッチが減る

ホームページがあることで、求人応募者の不安を払拭し、自社の魅力や働きやすさをより多くの人に伝えることができます。また、ミスマッチが減ることで、新人の入社後に、同僚の負荷が著しく増えて不満が貯まるということの防止にもなります。
例えば、自社の理念や社風、福利厚生を伝え、将来性のあるキャリアパスをアピールすることで、優秀な人材の確保に繋げることができます。求人媒体や人材紹介サービスへの支払いに悩まされている会社も多いです。ホームページは、それらに頼る必要がなくなるように、あるいはそれらの効果を最大化するために、有効なツールです。

ホームページの成功事例


さて、ホームページがあることで何が変わるかを、より具体的にイメージして頂くために、いくつかの成功事例についてお伝えします。会社名については伏せますがご了承ください。

検索エンジンで上位表示され新規顧客を獲得

建設業の中小企業が、、ホームページを初めて制作しリリースし、地域密着型のマーケティングを始めました。これまでの実績や施工したプロジェクトを公開しました。SEO対策(Googleなどの検索エンジンで検索結果の上位に表示させるための対策)にも力を入れ、地域の特定キーワードで上位に表示されることで、新規顧客を数多く獲得しました。地域に根ざした取り組みが評価されて、地域のプロジェクトに参加する機会を数多く得ることができました。

英語版のリリースで海外から注文

製造業の中小企業が、ホームページを初めて制作しリリースしたことで、国内外からの新規顧客の獲得に大きな成功を収めました。製品カタログや技術の紹介を充実させ、また、日本語だけでなく、英語のホームページもできました。その結果、海外からの注文が増え、国際市場での競争力を一気に高めることができました。ホームページの立ち上げによって、従来ではアクセスできなかった海外の新規顧客とも直接コミュニケーションができるようになり、グローバル展開が現実のものとなりました。それだけでなく、注文が増えたことによって、地元に新たな雇用機会を生み出し、地域の経済活性化にも貢献することができました。

スタートアップが業界での地位を確立

サービス業のスタートアップが、新規事業の立ち上げと同時にホームページをリリースしました。様々な媒体にニュースとして取り上げられたタイミングで、もの凄いアクセス数がありました。予約システムの構築したこと、メルマガの発行を継続したことなどのよって、顧客満足度が向上していきました。また、ブログやSNSにて、サービスの魅力を訴求し、口コミでの広がりを生み出しました。結果として、業界での地位を確立し、持続的な成長を遂げることができました。

自治体の観光収入が大幅にアップ

地方自治体が公式サイトとは別に、観光についてのホームページを初めて制作しリリースしました。美しい写真や動画を使って地域のスポットを紹介しました。また、多言語対応やSNS連携に力を入れ、国内外の観光客にアピールしました。さらに、ホームページでツアーやイベントの予約をかんたんにできるようにしたことで観光客が増加。これにより、宿泊施設や飲食店の利用が促進され、観光収入が大幅にアップし、経済が活性化しました。

優秀な人材を引き寄せ、有資格者も採用

東北地方の田園地帯に工場のある中小企業が、採用ホームページを初めて制作しリリースしました。会社のこと、仕事のこと、社員のことを、リアルに伝えました。数字とグラフを使って、会社のUSP(Unique Selling Proposition)つまりは優位性をアピールし、将来性のあるキャリアパスを提示しました。さらに、プロジェクトストーリーとして纏めたコンテンツで、社内の雰囲気やチーム力や働きやすさを伝えることで、多くの優秀な人材を引き寄せることに成功しました。有資格者の採用にも繋がりました。現在では求人媒体への広告が不
要になるほど、継続的に応募があり、長期的視点での採用計画を立案し実行できるようになりました。

大まかに知っておけばいいホームページ制作のフロー


いいホームページ制作会社を選ぶことができれば、まっさらな状態からでもスタートすることができます。しかし、当たり前にできることではありません。

実力があってかつ成果に拘ってくれてかつ適正な料金で、しかも丁寧で、難しいことをかんたんにしてくれて、伴走してくれる、そんなホームページ制作会社を見極めるために、「大まかに知っておけばいい」としたうえで、ホームページ制作のフローについてお伝えします。

企画

ホームページ制作の目的とターゲットを決めます。何のためにホームページを制作するのか、どのような成果を期待しているのか、を考えます。例えば、「新規の顧客が欲しい」「採用したい」といったものです。また、誰に、どんな人に、についても考えましょう。

目的とターゲットについては、基本は、決めたうえでホームページ制作会社に共有するのがいいと考えます。業界で生き残ってきた、あるはリーディングカンパニーとしてやってきた、そんな中で、様々なノウハウがあることでしょう。この点については、ホームページ制作会社より、知見があるケースがほとんどでしょう。

但し稀に、ホームページ制作会社によっては、もしくは担当者によっては、ビジネスコンサルとしてのスキルを有していますので、その場合は共に模索していくのもいいでしょう。

そして、企画さえできればこの後の工程については、一々指示をしなくても提案をしてくれて、それをチェックするだけで進めていけるようなホームページ制作会社を選ぶのがいいでしょう。

ですので、この先は、読み飛ばして貰っても大丈夫です。

設計

ドメインやサーバを選定します。

個人情報を取り扱う場合は特に、どのレベルでセキュリティ対策するか決めます。

アクセシビリティ(利用できること、又はその到達度)をどのように担保するか、ユーザビリティ(使い勝手)をどのように向上させるか、レスポンシブ(スマートフォン、タブレット、パソコンの画面サイズや解像度に応じて自動的にレイアウトや表示が最適化)やナビゲーションメニューなどについて考えます。

そしてディレクトリ階層が分かるサイトマップを作成します。

次に、各画面についてワイヤーフレーム(レイアウトやコンテンツ配置を視覚的に示すもので、デザインの土台となるもの)を作成します。重要なものが目立つ位置に配置され、ユーザーが情報をかんたんに探せるようにします。

コンテンツ
SEO対策(Googleなどの検索エンジンで検索結果の上位に表示させるための対策)として、キーワードを戦略的に選定し、タイトルや見出しなど工夫して集客力を高めます。

また、それぞれのページに必要な素材を作成します。文章やイラストや図や写真や動画などを駆使していきます。同業他社より充実している、あるいは差別化できていることによって、ホームーページにアクセスしたユーザーの動機形成を促します。

デザイン

会社のブランドイメージやロゴに合った色使い、サービスのイメージやロゴにあった色使いに合わせて、キーカラーやサブカラーなど、カラースキームを決めていきます。同様に、フォントを決めていきます。また、ボタンなどのパーツには視認性や機能性や一貫性が求められます。

よく、UI/UXが重要だと言われますが、

UI:ユーザーインターフェースの略で商品やサービスと利用者とつなぐ接点
UX:ユーザーエクスペリエンスの略で利用者が商品やサービスを利用した際に得られる体験や経験

といった意味です。

デザインはセンスではなく「技術」ですから、とことん擦り合わせて求めるデザインを確実に提供して貰うようにしましょう。

コーディングとその他実装

HTMLやCSSやJavaScriptなどのソースコードを記述します。ホームページをブラウザ上で閲覧できるように視覚化し、アニメーションやインタラクティブな機能を追加していきます。

OS、ブラウザなどの動作環境を決めたうえでコーディングガイドラインを策定しておくと、コーダーやフロントエンドエンジニアが交代しても、同じ品質を維持していくことができます。

また、GoogleのCore Web Vitalsの指標、

LCP:ユーザーがホームページを訪れた際に最初に認識するコンテンツが読み込まれ、表示されるまでの時間
CLS:ページのコンテンツが読み込み中にレイアウトが大きく変化する度合い
INP:ユーザーが操作を行った後、次の画面に更新されるまでの時間

での高いスコアを狙う、といったSEO対策(Googleなどの検索エンジンで検索結果の上位に表示させるための対策)にも影響があります。

WordPressやMovable TypeなどのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)への組み込み実装やサーバー設定をしておけば、運用ではホームページ制作会社を介することなく自社で対応ができるようになります。ブログを更新するようなものです。

テスト

ホームページが完成したら、内部テストを行い、不具合がないかチェックします。リンク切れや表示エラーなど、ユーザーに不便を与えないよう細部まで検証します。

ホームページの規模が大きい場合は作業が大変ですが、自動チェックできるツールもありますので、適宜、活用していきましょう。

デジタルマーケティングに必要なツールの導入及び設定

ホームページを新たにリリースする前に、ぜひ活用しておきたい、無料ツールをご紹介します。

Googleタグマネージャー(GTM)、グーグルアナリティクス4、Googleサーチコンソール、Looker Studio、Microsoft Clarityの5つになります。ホームページのアクセス分析やパフォーマンス分析ができます。

設定だけしておけば、つまりはデータを蓄積さえしておけば、使い方と徐々に学んだり、ホームページ制作会社に分析を頼んだりできます。

※詳しくは、別のブログ記事、Webサイト運用に必須の無料マーケティングツール5選 をご覧ください。

リリース

ホームページを新たにリリースするのは、リニューアルに比べるとシンプルです。テスト環境でのチェックが済んでいれば、公開前にアクセスできないように設定していたファイルをサーバーから削除するだけになります。

まとめ


本記事では、ホームページのない会社のご担当者に向けて、ホームページを持つことのメリットと成功事例と、大まかに知っておけばいいホームページ制作のフローについてお伝えしました。

最もお伝えしたいことは、ホームページがない会社には、とても大きなポテンシャルが秘められている、ということです。そしてホームページがないということは、まさにゼロからの新しいスタートを切るチャンスでもあります。

これを機に、ホームページを活用して、より一層ご発展されることをお祈りしております。