長く暑い夏が終わり、秋風が心地よく吹き抜けています。さて、2023年秋におけるBtoBサイト制作の事例3選、紹介します。
BtoBサイトとは
BtoBサイトとは、企業間取引(Business to Business)を目的としたWebサイトです。
一般消費者向けのBtoC(Business to Consumer)サイトと異なり、企業同士の取引を促進することに特化しています。BtoBサイトでは、製品やサービスの詳細情報、価格、取引条件などが提供され、企業が必要とする資材やサービスを探したり、商談を進めたりするためのプラットフォームとして機能します。また、業界の動向、市場分析、パートナーシップ構築のためのネットワーキング機能など、ビジネスに必要な情報が集約されていることも特徴です。このようなサイトは、効率的なビジネス取引を実現するため、特にBtoB市場で活動する企業にとって重要なツールとなっています。
BtoBサイト制作の事例
2023年秋におけるBtoBサイト制作の事例3選、株式会社イー・バードの制作実績から紹介します。
コニカミノルタ株式会社 – miramos
クライアント名 | コニカミノルタ株式会社 |
Webサイト名 | miramos |
URL | https://www.konicaminolta.com/jp-ja/miramos/ |
Webサイト概要 | 介護業界特化型の専属AIアシスタントで「経営」と「現場」のミライを変え、介護施設の成長を加速させる運営支援システム「miramos」のWebサイト。 |
対応範囲 | トップページ画面設計(ワイヤーフレーム作成)、キャッチコピー開発、Webサイトデザイン、イラスト作成、HTMLコーディング、レスポンシブコーディング |
制作期間 | 約1ヵ月 |
コニカミノルタ様のサービスサイト、miramosのトップページリニューアルを担当しました。
miramosはスペイン語で「私達が見ます」の意味です。また「ミラ」という音から未来をイメージできるよう、また、目先の課題だけでなく、その先(未来)見て考えていきます、という想いが込められています。
ロゴマークは引き上げる手をイメージしており、miramosがサポートして成長に貢献し、共に組織の価値を向上させたい、という姿勢が表現されています。
介護業界が抱える煩雑な行政 事務業務から開放し、介護従事者様がモチベーション高く成長し続けることができる事業環境を整えることで介護サービス利用者様のQuality of Lifeを高めたいという志を支え続けるためのサービスです。
具体的には、シフト自動生成や加算診断による加算の取得漏れを防ぎます。また従業員定着率の最大化を実現しよう、という、介護業界にとって、とても有意義なサービスの端っこに携わることができて、光栄です。
課題と背景
介護施設の業務は、非常に大変です。職員の皆さんはやるべきことが山積みですが、それに加えて、突発的なことが多々、発生します。
筆者のリアルな経験として、昔、特別養護老人ホームで宿直のアルバイトをしていたことがありまして、職員の皆さんのアシスタントをしたり戸締まりをしたりするのですが、それ以外にも、入居者さんが悩みごとを相談しに来たり、認知症の方もいらっしゃって、いつも筆者のところに10円を貯金しに来たり、などありました。
忙しいなか「加算の取得漏れがないか心配」「シフト作成時間を縮められないか」「人員基準や加算の体制要件が満たされてるか不安」、何か解決策はないか、とWebサイトを訪れたユーザーにメリットのあるサービスであることを、分かりやすく伝えたい、という考えで制作しました。
Webデザインのポイント
ロゴマークやロゴの美しく柔らかいブルーとグリーンを基調にデザインしています。
キャッチを黒で立たせ、「期間限定」「無料トライアル受付中」のアクションに繋がるオブジェクトのみオレンジを使っています。
介護施設における様々なシーンをイメージしたイラストを配置しました。
メインビジュアル以外にも、数多くのイラストを作成しました。忙しいユーザーのサービス内容の理解促進に貢献できればと考えています。
株式会社jeki Data-Driven Lab – コーポレートサイト
クライアント名 | 株式会社jeki Data-Driven Lab |
Webサイト名 | 株式会社jeki Data-Driven Lab コーポレートサイト |
URL | https://www.konicaminolta.com/jp-ja/miramos/ |
Webサイト概要 | データドリブンマーケティングとHR分野に注力し、ビジネス戦略の策定やデータ分析手法の活用、技術開発を組み合わせることで、特徴的なサービスを提供している企業のコーポレートサイト。 |
対応範囲 | ドメイン全体コンテンツ設計、サイトマップ設計、画面設計(ワイヤーフレーム作成)、Webサイトデザイン、取材・ライティング、撮影、HTMLコーディング、レスポンシブコーディング、フォーム実装、CMS実装 |
制作期間 | 約3ヵ月 |
株式会社jeki Data-Driven Lab様のコーポレートサイトのリニューアルを担当しました。
株式会社jeki Data-Driven Lab様は、データドリブンマーケティングを推進していくために、株式会社ジェイアール東日本企画と株式会社クリーク・アンド・リバー社との共同出資により2019年に設立された企業で、デジタルマーケティングのスペシャリスト集団です。
JR 東日本グループが展開する Web サイトおよびスマートフォンアプリケーションのアクセスログなど各種データを基盤として、それをクライアントが活用できるよう分析者の紹介や派遣、業務を受託することを通して、データ専門人材の確保・育成をしている、凄い企業です。
弊社では、GA4、SearchConsole、clarity、などを活用した分析については、リニューアルの事前調査やリニューアル後のUI/UX改善で慣れていますが、それはあくまでもWebサイトの分析で、株式会社jeki Data-Driven Lab様は、Webサイトの枠を超えた様々なデータを扱うのだろうな、と、ちょっと眩しく感じながら対応をしていました。勿論、筆者はWebサイトの制作が好きですからそれでいいのですが、扱ってみたいな、と思いました。
メインのご担当者様がデジタルマーケティングやWebサイトのリテラシーが高く、情報提供やご確認についても協力的であったことから、非常にスムーズな制作となりました。
背景と課題
2019年に設立された企業で、リニューアル前のWebサイトは決して古くはありませんでしたが、事業内容が変わっているためコンテンツを現状に合わせる必要がありました。
また、トップページのファーストビューが社名とキャッチのみであったことも、2019年に設立された当時には相応しいものでしたが、今では、若干、内容が薄いとも言えるものになっていました。
Webデザインのポイント
「トップ」「代表メッセージ」「会社概要」のそれぞれのページのファーストビューには写真を大きく使って、そのうえにデータを表現するモチーフとして緑のドットを配置しています。株式会社jeki Data-Driven Lab様の事業のスケールが大きい点や最先端の領域で展開されている点をイメージ訴求したかったのが理由です。
また、目で見て分かりやすいプロダクトを扱っていないことや、データそのもののビジュアルを使うことができない、という理由もありました。
「導入事例」「ニュース」「ブログ」のそれぞれのページはイメージ訴求を重視せず、ファーストビューで最新のコンテンツが表示されるようにしています。
撮影も担当させて頂きました。こちら、「代表メッセージ」ページにあるCEOの写真です。スマートで貫禄もあって、とても頼りになりそうではありませんか?撮影の技術をアピールしたいのではなくて、また、苦労せずに撮影できたのですが、どうやったらこのようなルックスになれるのだろうか、と羨ましく思いました。
日本電業工作株式会社 – コーポレートサイト
クライアント名 | 日本電業工作株式会社 |
Webサイト名 | 株式会社jeki Data-Driven Lab コーポレートサイト |
URL | https://www.den-gyo.com/ |
Webサイト概要 | アンテナ・フィルタメーカーとして長い実績を持つ日本電業工作株式会社様のコーポレートサイト。 |
対応範囲 | コーポレートサイト全体コンテンツ設計、サイトマップ設計、画面設計(ワイヤーフレーム作成)、Webサイトデザイン、取材・ライティング、イラスト作成、動画制作、HTMLコーディング、レスポンシブコーディング、フォーム実装、CMS実装 |
制作期間 | 約3ヵ月 |
日本電業工作株式会社様のコーポレートサイトのリニューアルを担当しました。
2012年に弊社で制作を担当させて頂いて、それから10年以上、運営を担当させて頂いていたWebサイトのリニューアルになります。
「電波の未来を切り拓く」をスローガンとする日本電業工作株式会社様は、1947年に設立された、電波の利用技術の分野のパイオニアで、アンテナ、フィルタ、長距離無線LAN、RFコンポーネント、装置&センサーのトップメーカーであり、多様な製品とソリューションを提供しています。
勿論、5Gにおいても、社会を支えてくれています。ローカル5Gにおいては、地域や産業の個別のニーズに応じて、各企業や自治体が、それぞれ必要とされる性能を柔軟に設定する「独自システムの構築」をサポートし、大手通信事業者による5G通信網のエリア展開に左右されず、且つ他の地域における通信障害や大規模災害等の影響を受けることなく、所望の地域等において「超高速」「低遅延」「多数同時接続」を実現する5Gシステム環境を構築することを可能にしています。また、機械の遠隔操作やスマート・ファクトリー、eスタジアム等にも使われています。
これからも「次の100年をひらく電波利用技術開拓メーカー」として我々の生活を豊かにしてくれるであろう企業の、しかも10年も運用を担当したWebサイトのリニューアルに携わることができて、大きな喜びに満たされています。
背景と課題
BtoBのコーポレートサイトですので、PCでアクセスするユーザーが多く、PCでアクセスした際にはそれほどには古い印象ではなかったのでは?と思いますが、レスポンシブではなく、スマホ対応ができていない、という状況になっていました。
また、10年以上、運用してきたなかで、ターゲットに合わせて、グローバルサイトやサービスサイトが別サイトになるなどもあり、各Webサイトの役割を改めて定義すること、そのうえでコーポレートサイトのコンテンツの追加・整理・統合が必要になっていました。
「アンテナ博士の電波講座」「無線方式博士の電波講座」「アンテナ・電波用語集」といった人気コンテンツがありました。他に、例えば「伝搬損失」というコンテンツは、送信電力、送信アンテナ利得、受信アンテナ利得を入力すると、”電界強度”、”受信電力”を計算できるのですが、そのようなシステムを含むコンテンツが5つありました。これらをリニューアル後も残したかったが、数多くのページをいかにスムーズに新しいデザインにしていくか、が重要でした。
これはここでは詳しくはお伝えできないのですが、CSSを上手に使って解決しました。
Webデザインのポイント
トップページのメインビジュアルは5画面展開するのですが、動画になっています。社会を縁の下の力持ちのように支える企業のダイナミズムを表現できれば、と考えました。当たり前ですが、勿論、今回のリニューアルでスマホ対応し、レスポンシブになりました。
イラストを効果的に使いました。事業紹介は1から描いています。採用情報は素材集から選んだものをカスタマイズしています。
コンテンツの追加・整理・統合
グローバルメニューを7つに絞りました。「製品情報」「GLOBAL SITE」は別サイトであることが分かるようにアイコンを加えています。メガメニュを採用し、各カテゴリ内のコンテンツ速やかにアクセスできるようにしました。
充実した内容の「サステナビリティ」の原稿は日本電業工作株式会社様が作成されました。1万6千文字以上になっています。
BtoBサイト制作の事例3選-2023年秋のまとめ
2023年秋におけるBtoBサイト制作の事例3選、株式会社イー・バードの制作実績から紹介して参りました。
制作実績というものは、舞台裏をすべてお伝えするのが難しいもので、もっとあれもこれもお伝えしたい、と思いながら内容を絞っておりますが、参考にして頂けますと幸いです。
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